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僕が蔦屋書店ではなくBOOK LAB TOKYOを選ぶたった1つの理由

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Photo by : BOOK LAB TOKYO

最近渋谷にあるBOOK LAB TOKYOという書店に足を運んだ。

渋谷駅から徒歩5~6分ほど道玄坂を登っていくと、新大宗ビルという建物があり、BOOK LAB TOKYOはそのビルの二階にある。

なんでも、とある起業家がクラウドファウンディングサイトで資金を調達し、開店までこぎつけたというから驚きだ。僕は期待感MAXでそこを訪れた。

 

そして入店した瞬間、僕は謎の”一体感”を感じた。

 

BOOK LAB TOKYOは、蔦屋書店のようなものだと考えていただければイメージしやすいだろう。

蔦屋書店は購入前の本を持ち込んで読める、書店とカフェを融合した施設だ。多くの人がコーヒーを片手に、リラックスしながら読書にふけっている。

そして、もちろんBOOK LAB TOKYOにも、書店とカフェが存在する。

BOOK LAB TOKYOは、技術書やデザイン本、サイエンス、ビジネス書を中心に取り扱っている。なかなか珍しいラインナップだ。

僕は技術書とビジネス書の2冊を手に取り、レジに並んだ。どうやら書籍を¥2,000円以上購入すると、ドリンクが一杯無料で頂けるようだ。

せっかくなので、浅煎りのハンドドリップコーヒーをオーダーした。出来上がり次第、席まで運んでくれるというので、席について待っていると、女性の店員さんがコーヒーを運んできてくれた。僕はここである疑問を感じた。

というのも、コーヒーを運んできてくれたのは、入店した際に書籍を整理していた書店員さんだったからだ。

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皆さんもご存知のように、蔦屋書店の中にはスターバックスが入店している。当然だが、蔦屋書店の店員は書籍を提供し、スターバックスの店員はコーヒーを提供する。書店とカフェを融合した施設とはいえ、提供者は異なっているのだ。

だが、BOOK LAB TOKYOは違う。

BOOK LAB TOKYOの店員は、書店とカフェの両方をこなしている。

ここで僕はようやく、入店した瞬間に感じた謎の”一体感”の理由が分かった。

蔦屋書店の中には、蔦屋書店とスターバックスという2つの空間が存在する。一方で、BOOK LAB TOKYOには、BOOK LAB TOKYOという1つの空間しか存在しない。

紛れもなくその理由は、BOOK LAB TOKYOの店員が、書店とカフェの両方をこなしていることにある。

BOOK LAB TOKYOの店員は、書店員やカフェ店員ではなく、BOOK LAB TOKYOという空間のプロデューサーなのだ。

彼らは書店とカフェの両方に精通している。だからこそ、あの”一体感”が生まれているのだ。1つだけに固執せず、複数を手がける、プロデューサーとは、そういうものである。

それは成功している起業家を見ても言える。

FacebookGoogleInstagram・・・あげればキリがないが、成功している起業家は皆プログラミングのスキルを有している。実際にプロダクトを自分の手で作り上げてきたし、マネジメントもこなしてきた。

さすがに、マークザッカーバーグが今もコードを書いているかどうかは分からないが、その知識は間違いなく経営に生かされているだろう。

ビジネスにおいても、1つだけに固執せず、複数を手がけることが大切だと言えるだろう。

日本では、1つの物事に固執して取り組むことが美徳だという風潮が存在する。

数年前に、プロ野球選手の大谷翔平選手が、ピッチャーとバッターの二刀流でプレーしていくことに対して、多くの野球解説者が否定的な意見を述べていたのは懐かしい。

そもそもピッチャーはあくまで守備位置の1つだ。野球とは攻撃と守備で1つのスポーツであり、それらを別々に分けること自体がナンセンスだ。

他にも教育制度における文系・理系など、なぜ1つの物事をわざわざ複数に分けたがるのかが理解できない。

もちろん、ジェネラリストを目指せと言っているわけではない。

野球でいえば、バッテイング、守備、走塁の全てにおいて並程度の実力、すなわちジェネラリストでは、一流の選手になることは不可能だ。

だからこそ、バッテイング、守備、走塁の中でもどれか1つの分野でスペシャリストとなり、その他の項目もこなせるようになることが理想である。いわゆる、T型人材を目指すべきだ。

どれか1つの分野を得意とすることは素晴らしいが、だからといってそれ以外の分野に全く手をつけなくても良いということではないのだ。

ビジネスの世界(とりわけマネジメント)で結果を残すのは、スペシャリストやジェネラリストではなく、間違いなくT型人材である。

BOOK LAB TOKYOは、それを改めて感じさせてくれた書店であった。